ECサイトやWebサイトの運用担当者の皆様、こんな風に思っていませんか?
「うちのECサイトは、商品のスペック表やサイズ表を全部綺麗に画像にしてるから、AI検索でもちゃんと拾われてるはず!」
実はそれ、AIには読まれていない(スルーされている)可能性が非常に高いです。 今回は、AI検索最適化(GEO:Generative Engine Optimization)の観点から、画像とテキストの正しい扱い方について解説します。
「AIに画像を見せる」と「AIが画像を拾う」の決定的な違い
先日、NewsPicks Expertであるクライアント様からAI検索最適化(GEO)についてご相談を受けた際、こんなお話をさせていただきました。
「画像や動画で直感的に探すユーザーが増えている一方で、生成AIがWeb上を情報収集(クロール)する時は、コストとスピードの都合上、いちいち画像の中身(ピクセル)までは解析していません。だからこそ、画像をリッチにした分、そこに書かれている重要情報(サイズやスペック)は、必ず『テキスト』や『alt属性(代替テキスト)』として書き添えてあげてください」
ここで多くの方が勘違いしてしまうのが、AIの仕組みの違いです。
手元のChatGPTやGeminiに画像をアップロードして読ませるのは、「あなたがAIに画像を直接渡している状態」です。この場合、AIは画像を詳しく解析してくれます。 一方で、AI検索(PerplexityやGoogleのAI Overviewsなど)は、「AIの側からWebを巡回して、テキストを中心に情報を拾っている状態(クローリング)」です。
世界中の何千億というWebページを巡回する際、すべての画像を解析していたらAI側のサーバーコストが破綻してしまいます。そのため、AI検索は画像の中身を読まずにスルーする傾向にあるのです。
【実験結果】生成AIは画像内の文字をスルーする!?
この仕組みを裏付ける、非常に面白い検証結果があります。
Search Central Live Tokyo 2025でも登壇されていた「バカに毛が生えたブログ」さんが、各社LLM(大規模言語モデル)がWeb上の画像をどう認識しているかの検証記事を公開して話題になっていました。
結論だけ先に言うと、以下の通りです。
- 各社LLMは「画像の中の文字」はきれいにスルーしていた。
- 画像のすぐ下にある「テキスト」はちゃんと読んでいた。
- Google検索とGeminiは、画像に設定された『alt属性(代替テキスト)』まできっちり拾っていた。
素晴らしい検証記事はこちらです(必読です!):
固有名詞や文脈は「テキスト」がないと伝わらない
手元でGeminiやChatGPTに画像をアップロードすると、AIはその1枚の中身をかなり細かいところまで描写してくれます。髪の色や服装、背景の本棚の様子など、「キャプションの一文だけでは伝わらない情報」まで理解してくれます。
でも、その中に「Googlebot」や「クロウリー」といった固有名詞が、自動で補われているわけではありません。
つまりAIは、「何が写っているか」は詳しく説明できても、「それが何のサービスのキャラクターなのか」「正式名称は何か」といった文脈や固有名詞までは、画像だけからは汲み取れないケースが多いのです。
💡 補足:擬人化キャラ「クロウリー」とは?
今回例に出したGooglebot擬人化キャラ「クロウリー」の解説記事も置いておきますね。検索エンジンの裏側が楽しくわかります!
おおっと、大事なことを忘れてた!SEOにも共通です
「AI検索対策(GEO)なんて、なんだか新しい魔法みたいで難しそう……」と思った方。 おおっと、大事なことを忘れていました!実はこれ、王道の「SEO対策」にも全く同じことが言えるんです。
- 画像のすぐ下にテキストを書く
- alt属性に正式名称や補足情報を書く
これらは昔から言われている基本的なSEOテクニックであり、視覚に障害がある方へ向けたWebアクセシビリティの基本でもあります。 人に優しいサイト(アクセシブルな設計)は、結果的に従来の検索エンジンにも、最新の生成AIにも好かれるのです。
まとめ:自社ECサイトが今すぐやるべき第一歩
人に優しいサイト(見やすい画像)は素晴らしいですが、「AIに優しいサイト(テキストとalt属性での補完)」も絶対に忘れないでください。 特に、モール出店の名残で「画像コーディング(文字をすべて画像に埋め込む手法)」に慣れてしまっている自社ECサイトは要注意です。
まずは自社サイトの「主要な商品ページ10件」だけでも構いません。
✅「画像内のテキストをHTMLとして起こす」
✅「alt属性をきちんと書く」
という基本のチューニングから始めてみてください。こうした「AIに読まれる前提の設計」が、まさにGEOの第一歩になります。
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